大阪市の西側、港湾エリアに位置する社宅を8名のアーティストによって賃貸アパートへコンヴァージョンする、アートアンドクラフトさんプロデュースによるユニークなプロジェクトです(全体事業はこちら)。
ランドスケープとしては、地域や敷地の魅力を踏まえつつ、アーティストの作品ともいえる賃貸アパートやそこでの暮らしをいかに屋外空間から豊かに支えていくかがミッションでした。
まずは社宅のバルコニーから屋内への動線(この改変だけでもかなりユニーク!)を確保するため、海沿い川沿い住之江区を意識した、鋼矢板によるステップを設けました。
ちなみに鋼矢板とは、海や川と陸を隔てるときに地面に打ち込んで使用する分厚い鉄板です。中古品はあまり流通していないなか、このエリア最強!?の施主様にご用意頂きました。
施工中の画像。既設で駐輪場や物置の土間Co舗装があったのですが、これらを違和感なく活かす舗装パターンを考えました。
施工後の画像。この広場では、単にメインエントランスや駐輪だけでなく、段差や椅子に腰かけてくつろぐことや、イベントやパーティーなども開催できるようイメージしながらデザインしています。
別アングル、施工前の画像
施工中の画像
施工後の画像。
高木はジューンベリーを植栽していまして、4月には白い花をいっぱい咲かせると思います。
植栽の考え方としては、これまた世界的潮流であるアーバンファーミング(都市内農業)による都市再生手法として、既にこのエリアでも取り組まれている「北加賀屋みんなのうえん」の雰囲気を意識したものとしています。
例えば、ジューンベリーやイチジク、ローズマリーなど食用可能な樹種選定や、果樹園などで使われるナーセリーポットをプランターとして使っている点です。
また砂利敷きが広がる設えを想定していたので、素材が持つ印象を踏まえ、少し乾いた場所を意識した配植としています。
小学校校庭のシュロノキ、借景してます。ちょいドライな印象でてるでしょ?
椅子をゴロゴロ動かして、ブロック壁を白く塗装し、アウトドアナイトシネマをやろうと思っていたのですが、さすがに小学校の壁は高かったのです。。。笑
産業構造転換から、まちの次のビジョンをアートによって再構築する潮流は、ヨーロッパの港湾都市やNYC・北京など、世界的なもので、大阪もそのムーブメントにのっかれているのは本当にワクワクしますねー。
エッジのきいた個人旅行の内外観光客が、スマホ片手にこのまちをブラブラし始めるのはもうすぐ!(北加賀屋拠点マップ)
是非とも一度訪れて、気に入れば是非とも住んでみて!?下さいませ。
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