奈良 大宇陀

地域再生における街並み保全は、観光と生活とのバランスが大切。

写真は奈良県 大宇陀の街並み。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、かつての建物が軒を連ねている。私が住んでいる大阪空堀の地域の方々と一緒に、街並み保全の事例見学で行ってきました。

大宇陀は、いにしえの都である奈良に近く、伊勢街道筋であったり、薬草の産地であったりと、小さな集落だが、古来より栄えていたようです。大阪船場の薬問屋街である道修町との関わりも深いとのこと。

建物の補修には国からの補助が出ているのですが、建物を修復するだけの単なる懐古主義に浸るのではなく、かつてのまちの風景に戻しつつ、住民の合意を得ながらこの地域の特徴を活かした観光地化、そして観光をベースに若い人々に定住してもらい、まちを守り続けていくという、未来へのストーリーをしっかりと描く必要があるように感じました。



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